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雨模様でしたが、以前から予定していたことがあったので出かけてきました。
正倉院工事現場の見学です。

正倉院は大正時代にやった解体工事から約100年たってかなり痛みが目立ってきたので平成23年から修理を行うんだそうです。この工事の模様を５回にわたって公開する予定で、今回がその第１回です。

第１回ではまだ工事には取り掛かっておらず、正倉院を囲む建物が完成したところです。これによって、普段は遠巻きにしか見れなかった正倉院を間近で見ることができます。

この見学は予約制で、３ヶ月前にはがきで申し込んでありました。

一番早い時間にしたので、早起きして電車で出かけました。

東大寺参道
朝早いうえに雨なので、人通りが少ないです。



大仏殿を素通り

正倉院前に到着です。

受付を済ませて見学開始を待ちます。


予定の１０分前には入れてくれました。

正倉院を囲む建物ができていますね。


屋根があるので、雨降りでも問題なく見学できます。
傘置き場や、コインロッカー（コイン返却式）も用意してありました。

まずは脚柱部分の見学

一部の脚に巻かれた鉄のタガは、元禄の修理の時に巻かれたらしいです。



柱のヒビが大きくなってできたすき間に新しい木をつめたあとが見られます。

一段上がって、倉庫の高さから見学です。

中倉の扉


西倉




この、壁となっている板は、1300年の年月により縮んで、内側にそっているそうです。



東倉は、内部も見えるようになっています。


中にある、新しい木の棚は、明治時代に作られたものだそうです。当時、大きいガラス板を作る技術がなかったため、ガラスをヨーロッパから輸入したんだそうです。

かんぬきの上には紐を結んだ封印がされています。
これは、海老錠と呼ばれるかんぬきだそうで、紐の中に勅封紙という紙の封印が入っているそうです。正倉院は天皇の許可がないと開けられないので、そのための封印らしいです。

このへんも、柱にヒビがありますね。

もう１段あがって、屋根の見学です。

いろんな解説パネルも用意してありました。

正倉院は何度も修復工事を受けているため、いろんな時代の瓦が見つかるそうです。
江戸時代（元禄）

江戸時代（天保）

鎌倉時代

破損している瓦があちこちにみられます。




南東の鬼瓦

鎌倉時代

室町時代

明治時代


草が生えてしまっているところもあります。

北東の鬼瓦


大正時代

北西の鬼瓦
それぞれ時代も違うようで、デザインが違っていますね。

この鬼瓦には、寄進した人の名前とか日付が記載されています。



鎌倉時代

南西の鬼瓦

見学を終えました。
改めて外から眺めます。
普段の見学は、このくらいの距離から遠巻きに眺めるだけだそうです。

４年くらいの工事期間に５回の見学なので、次の見学会は１年後くらいでしょうか。
ぜひ、次回も来たいですね。

雨模様なので、寄り道はせずに帰りました。

今年も正倉院展に行って来ました。
気合を入れて、初日です。

近鉄奈良駅からちょっと歩くと、奈良国立博物館です。

開館30分くらい前に着きました。
すでに行列がすごくなっているようですが、この列は入場券の発売開始を待つ列です。

前売り券を用意してあったので、わたしはこちら。
30分待ちの場所より前に陣取ることができました。

9時になり、開館となりました。
さすがに開館直後ということで、壁際の展示は人がいっぱいで近づけないこともありましたが、様子を見ながら場所取りをしたらそれほどストレスなく見ることができました。

今年の目玉は、黄熟香（おうじゅくこう）という、とても良い香りのする木と、金銀鈿荘唐大刀（きんぎんでんそうのからたち）という宝剣ですね。香木は削るわけにはいかないので、どんな香りかはわかりませんでした。この近くで、読売新聞がこれを再現したレプリカを展示していたそうですが、この時は気が付きませんでした。
それから、明治時代に東大寺大仏殿の修理の際に発見された剣が、正倉院から持ち出された記録がありながら返却された記録がなかった宝剣2振であることが判明したということも話題になっていました。聖武天皇の供養のために捧げられていたようです。

ひと通り見終わって、仏像館も見終わり、外に出ると、列はそれほどできていないですね。

そろそろお昼なので、ラーメン食べあるきのネタとして、西の京まで移動しました。
無鉄砲しゃばとん

薬師寺とかのそばです。

ここから戻りますが、途中の乗り換えの駅、大和西大寺駅には、それなりに知られたお寺があります。寄ってみました。

西大寺

東大寺と対になるお寺ですね。
もともと東大寺の頃のものですが、今は真言宗のお寺になっているようです。
本堂の釈迦如来像、四王堂の十一面観音像、愛染堂の愛染明王像などは、間近で拝むことが出来ました。（要拝観料）
十一面観音像はかなり巨大でしたが、長谷寺型といわれているそうで、納得です。

併設された幼稚園でお祭りをやっていました。



西塔のあと。

近鉄奈良駅に戻って、興福寺です。
期間限定で、北円堂と三重塔の特別公開をしているそうです。

まずは北円堂。西国札所は南円堂ですが、南があれば北がありますね。認識していませんでした。

中には、弥勒如来、四天王などの国宝が安置されていました。

続いて、三重塔

こちらは、中に描かれている、各如来を写した模様が目玉でしたが、ほとんど消えていて残念でした。

猿沢の池



謎のエビ

奈良公園を奥へ進みます。


東大寺

東大寺ミュージアムというのができたそうです。

入ろうと思いましたが、大仏殿とセットになった入場券がお得らしいので、これを購入して、先に大仏殿へ行きました。



盧舎那仏

向かって左側の、虚空蔵菩薩像

向かって右側の、如意輪観音菩薩像

東大寺ミュージアムは、正倉院展の一般展示物相当品をいくつか選んで展示しているという感じでした。

夕方4時過ぎに博物館前を通ったら、かなりすいているように見えました。
初日の夕方が狙い目ですね。

柿の葉寿司と奈良漬をお土産に買って帰りました。

-翌日-

次の日は雨模様でしたが、国民文化祭・京都のイベントが地元であったので行って来ました。

京都府長岡京記念文化会館大ホール

「オーケストラの祭典ｉｎ長岡京」というイベントです。
2部構成になっており、1部は学生合同オーケストラ、2部は一般合同です。
それぞれ、京都の団体が中心になっているようです。
あとで気がついてみると、生のフルオーケストラは初めて聴いたかもしれません。

おまけのにゃんこ

最近、お寺のことが少しわかってきたので、以前行った奈良のお寺にもう一度行ってくることにしました。

近鉄の奈良・斑鳩１dayチケットというのを使って行きました。
奈良・斑鳩エリアの近鉄電車、奈良交通バスが乗り放題となり、このエリアまでの往復もセットになっています。各私鉄とのコラボセットとして出ているのですが、阪急では大阪周りになってしまうので、京都市営地下鉄版にしました。

まずは一番遠いエリアの斑鳩まで行きます。近鉄では筒井駅が最寄りらしいです。ここからバスに乗って法隆寺前まで行きます。バスは30分に一本ですね。

法隆寺














夢殿

外に出てすぐ、中宮寺
聖徳太子の母の要請で作ったらしいです。
ここの本尊の如意輪観音がJR東海の奈良キャンペーンポスターになっていたんですね。（後からわかった）

さらに周りを歩きます。

斑鳩神社

このへんはため池が多いです。

金魚を育てていました。

この近くの大和郡山は金魚の養殖が盛んらしいです。

法輪寺
小規模なお寺ですが、講堂には多くの仏像がありました。
この三重塔は昭和になって落雷で消失したそうで、再建されたものです。

このへんは、いちじくを育てている畑が結構ありました。

法起寺





法隆寺、法輪寺、法起寺の3つの塔を合わせて斑鳩三塔と呼ばれているらしいです。

ここにもいちじく

R25に戻ってバス停を見つけてバスに乗って筒井駅へ戻りました。
近鉄で少し戻って西の京です。
ここでお昼
蕎麦切り よしむら

押し寿司と、かきあげざる

唐招提寺






ここの仏像は見事なのがいっぱいありました。

薬師寺

東塔 修復工事中

こちらは修復が完了した西塔

玄奘三蔵院伽藍

再び電車に乗って、近鉄奈良へ

ついでに西国9番興福寺南円堂へ向かいました。


南円堂

中金堂再建工事をやっていました。




東大寺方面へ

現在、三月堂が工事中で、その代わりに俊乗堂が期間限定で開扉されていました。



俊乗堂

夕方になってきたので、再び近鉄電車に乗って帰りました。

連休２日目です。西国三十三所の続きを行ないます。
この日は奈良県を巡ることになります。
再びTDM900の出動です。

京奈和道を乗り継いで、明日香の南まで行きます。

６番札所 壺阪寺





なぜか風車


このお寺は、眼病封じのいわれがあります。
わたしも関係があるので、眼病封じの祈願をしておきました。

木札をおさめます。


このお寺は、眼病のお寺であることもあり、目に障害がある人への配慮がいっぱいなされていました。盲人老人ホームを併設していることを始めとして、境内には匂いを楽しめるラベンダーなどの花を植えて、見えなくても季節を感じられるようにしています。

近くの道の駅に寄りました。
道の駅 吉野路大淀iセンター

つぎの札所へ向かいます。観光地の明日香の真ん中なので、田舎ながら交通量が多かったです。

７番札所 岡寺。この前来ましたね。

８番札所 長谷寺
ここも２回来ています。


ちょうど正午になったため、鐘つきとともに、ほら貝の合図がありました。

長谷寺の参道途中に、番外札所の法起院があります。

西国三十三所を発案した徳道上人が晩年過ごした寺だそうです。

参道のお店でお昼にしました。
三輪そうめんと古代米、ニジマス甘露煮、ごま豆腐などのセットです。
ここのお店はもともと民宿で、お昼には客室に客を通して食事を出す営業をしているようです。

最後は奈良市内の興福寺です。
興福寺の駐車場はいっぱいだったので、近くの市営の駐車場に向かいました。
ならまち駐車場。ここには2輪用の駐輪場がありました。



９番札所 興福寺 南円堂


ここでこの日の巡礼は終わりですが、時間があるので奈良公園を散歩しました。

春日大社


翌週に ＡＰＥＣ観光大臣会合が開催されるそうで、あちこちにのぼりが立っていました。

一部の施設は立ち入り禁止になるようです。
この施設の周りには立入禁止のフェンスが設置されていました。

ここはなにかの臨時詰所ぽいです。


この周りもフェンス設置中です。

公園の水道から水を引いているんだ．．．

三月堂

二月堂

四月堂





東大寺大仏殿

この後は、一時的に雨がバラつきましたが、たいしたことはなく、京奈和道に入って帰りました。