(おまけ)モンゴルツーリング追加情報 – 旅の栞

(おまけ)モンゴルツーリング追加情報

今後参加される方がこの記事を見るかもしれないので、参考情報を書いておきます。

持って行った装備について
以下のような物を持って行きました。

CIMG2100

衣類
ヘルメット(Arai SZ Ram3)
Rough&Road ウェザーテックジャケット
RS Taichi GoreTexパンツ
アンダーパンツ(夏用)
×アンダーパンツ(冬用)
オフロードブーツ(Alpinestars Tech3)
ブーツアンダーソックス
×グローブ(夏用)
グローブ(春用)
グローブ(雨用)
×レインウェア
フリース
トレーナー
×冬用ブルゾン
×防風インナー
着替下着
帽子
タオル数枚
×腰痛対策腰ベルト

キャンプ用
シュラフ(イスカ Air 280X)
エアマット(イスカ UL mattress)
シュラフカバー(イスカ ウェザーテックシュラフカバー)
エア枕(イスカ Non slip pillow)
×シーツ(イスカ Pure Silk Sheet)
LEDランタン(Black Diamond アポロ)
LEDヘッドランプ(Black Diamond スポット)

洗面用具
歯磨道具
電池式髭剃り
ブラシ

その他
ポケットティッシュ
トイレットペーパー
コンパクト双眼鏡
×折りたたみ傘
電池多数
×サンダル
GPS(Garmin Oregon 300)
デジタルカメラ(CASIO EXLIM EX-H10)

×印は結局使わなかったものです。

これらの大部分をバイク用の防水バッグの一番大きいものに詰めて宅急便で空港まで事前に送っておき、入りきらないものについてはバックパックに入れてきました。
ヘルメットは購入時に付属していた袋にいれて手持ちとしました。
また、当然ながら、着ていった服もあります。 (長袖シャツ、ジーンズ)

ツアー案内に強調されているように、夜の寒さ対策に重点をおくのが良いようです。

プロテクター関係について

ヘルメットはあごを防御できるフルフェイスを推奨しているようですが、ジェットタイプでも特にとがめられることはありませんでした。結局、リスク管理は自分自身ということです。

膝、肘のプロテクターについては、ウェアに内蔵する物で問題ないようです。
わたしは、うっかり膝のプロテクターを忘れて、現地で貸してもらいました。
胸と肩、背中については、ブレストガードレンタルで対応しました。(ジャケット自体に肩と背中のプロテクターが内蔵されているので、ここは2重の装備になりました)
ブレストガード装備で着膨れしてジャケットを着ることができなくなるかと心配しましたが、それほど膨らむことはなく、大丈夫でした。

ブーツについて、いろいろ悩んだあげく、転倒時に足がバイクの下敷きになってけがをすることを考慮して、オフロードブーツを購入しました。これが役に立ったかどうかは謎です。逆に、なれないため、シフトチェンジやリヤブレーキ操作に支障が出ました。

リスクを覚悟の上でオフロードブーツを使わない選択肢もありだと思いますが、この際、防水タイプのシューズは避けた方がよいと思います。川渡りでかなりの深さの川を越えるので、トラブルがなくてもシューズの中には水が入ってきます。防水タイプのシューズは、いったん中に水が入るとなかなか乾かないのでずっと不快な状態が続くと思われます。

今回、わたしはオフロードブーツの中にゴアテックスのインナーソックスを装備していました。これは大正解で、ブーツの中が浸水しても、足そのものはぬれずに快適でした。ただ、破れやすいと思うので、足の爪は常に切っておく必要があります。また、オフロードブーツは、いったん浸水した後、自然に水が抜けていくかどうかはモデルによって違うようです。バッツンゲルさんが使用していたFOXのブーツは、浸水した後、いったん外して逆さまにして水を出していました。わたしが使用していたAlpinestarsのTech3は、そんなことをしなくても、自然に水が抜けていたようです。

雨具について

レインウェアを持って行きましたが、普段の装備が防水仕様なので、使うことはありませんでした。モンゴルの雨のほとんどはあまり長く続かないので、しばらくすれば止みます。このため、あまりしっかりした雨具はいらないようです。
(もちろん例外はありえますので、上記が全てではありません)

走行時の注意について

走行時は、先導車についていくことになります。先導車と同じコースをとると比較的安全ですが、車間距離が短い状態でこれをやると、ときどき困ったことになります。先導車に視界を妨げられて先の状態がわからないので、突然先導車が障害を避けてもこちらは間に合わないことがあります。わたしの1回目の転倒はこれが関連しています。これを避けるためには、先導車との間に十分な車間距離をとるか、先導車と違うコースを通る(2本の轍のうち、先導車と別の轍を通る)必要があります。

丘を越える走行がよくありますが、丘の上部は岩がごろごろしていることを知っておいた方がよいです。丘がなぜあるかというと、丘の部分は岩があるために浸食に耐えて残っているからなのです。このため、丘の上にはたいてい岩がごろごろしていると思った方がよいです。

草原の知識について

草原を走っていると、いいにおいがします。日本で草のあるところを走ると、青臭いにおいがしますが、モンゴルの草原では、ハーブのようなにおいがして気持ちいいです。草原に生えている草がハーブの仲間なのだとおもいます。

キャンプ地周辺は放牧地ですが、馬糞、牛糞を踏むのは避けられないと思ってください。彼らは辺り構わず落としていき、頭数が多いので、すごい数になります。避けようとしたら、歩けません。モンゴルの気候は乾燥しているので、すぐ乾き、踏んでも影響なくなります。においもしません。

ゲルの近くを走ると、犬が吠えながら追いかけてくることがよくあります。結構怖いですが、飛びかかってくることはまずないので無理をして振り切ろうとしない方が良いです。ある程度ゲルから離れると帰っていきます。また、住人のところで止まって住人と一緒になると、味方だと納得しておとなしくなります。

 

先導車とのコミュニケーションについて

先導車は常にわたしたちと一緒ですが、サポートチームは車であるため、時々別ルートになったり、キャンプ地で待機していたりします。このため、走行中は通訳の方のサポートは期待できません。先導役は今回のバッツンゲルさんのように元モトクロスレーサーとして海外へ遠征していた経験を持っていることが多いようなので、ある程度の英語は理解するようです。このため、英語の知識があると便利です。(英単語を並べただけでもある程度のコミュニケーションはとれるようです)

おみやげについて(USドルの使い途を含む)

ウランバートルに戻った後、大島さんの案内で百貨店でおみやげショッピングをさせてもらえます。5Fに伝統的工芸品(高価)を含めたアクセサリー的なおみやげが買えます。(安っぽいゲルのミニチュアとか、キーホルダーとか、義理のおみやげも買えます)大島さんおすすめはフェルトのスリッパだそうです。近代的な日本の部屋に似合うデザインの物は少ないですが、それなりに選べます。ただ、暖かいとおすすめのくるぶしまで包むスリッパは、足のサイズとの適合がシビアになってくるので、どのくらいの大きさの足なのか、イメージを把握しておいた方がよいです。

職場へのおみやげとしてよく配られるお菓子については苦労します。1Fで食品が買えるのですが、いわゆるおみやげお菓子は全く売っていません。わたしの場合、普通のチョコレート菓子がモンゴル語の書かれた包装紙に包まれた、キャンディぽいもの(30個くらいが普通のビニール袋に入っている)を買ってきて配りました。ラクダの絵が描かれていたので、「エジプトに行ってきたの?」と聞かれたりしましたので、絵柄も気にした方がいいかもしれません。

食品コーナーでのおみやげとしておすすめはキャビアだそうです。この国は、ロシアとの関係が深いので、安く輸入されるようです。ここでは、300円くらいで買えます。実は、チョウザメの卵ではなく、代替品らしいですが、日本の百貨店で5000円台で売っているのと同じ物だそうです。

また、クルーズインターナショナルの案内には、おみやげはUSドルで買えるように書いてありますが、この百貨店の5FではUSドルで買えましたが、1FではUSドルは使えず、カードを使いました。

結局、持って行ったUSドルは、サポートチームへのチップ、百貨店5Fでの買い物にしか使いませんでした。

単独での参加について

今回、一番心配したのは一人だけのツアーになることでした。
わたし一人に対してサポートが4人つく、いわゆる「水戸黄門ツアー」となり、傍目には超贅沢なツアーですが、孤独を感じたりしないかということが心配でした。
実際、初日などは、通訳のトヤさんが無理矢理話題を作って話しかけてきたりしてぎこちなかったです。日にちを経るにつれ、お互いのスタンスがわかってきて、ちょうどよいコミュニケーションがとれるようになりました。先導役のバッツンゲルさんとの間の関係も、徐々によくなっていきました。ここのところは、その人の性格によるかと思います。わたしは、普段から一人で行動しているため、草原で牛や羊の群れをぼーっと観察しているだけでも満足しているので、無理をして話しかけてもらわなくても大丈夫です。この辺を理解してくれて、後半のぎこちなさがなくなったのではないかと思います。

一方、単独開催のメリットがありました。このツアーの開始にあたり、「走っている途中、あちこちで写真を撮るために停まるので、留意してほしい」と伝えてありました。実際に、あちこちで停まって写真を撮ったのは各記事でわかると思います。複数人参加のツアーでは、こんなことは出来なかったと思います。他の参加者に迷惑がかかると思ってつい遠慮してしまうので... 事実、Webでモンゴルツーリングの記事を探すと、キャンプ地に着いてからの写真がほとんどでした。逆に、他の参加者が苦労している様子を写真に納める楽しみはありませんでした。

遊牧民について

モンゴルでは、基本的には土地の所有権という概念がないため、草原ではどこに踏み込んでも文句は言われません。どこでもキャンプができます。同じ理由で、家畜の移動を制限する柵は基本的に設けられません。(一時的に閉じ込めるための柵は設置されていました) このために、道路にも平気で家畜が出てきます。
どこにでも家畜が来るために、家畜を追っ払ったりするのは所有者じゃなくても誰でもやるようです。所有者以外が家畜に近づいたり、ちょっかいを出したりしても平気なようです。(もちろん限度はあるでしょうが...) こういう背景があるからか、ツアーサポートメンバーも結構いろんなところに手を出していました。ツアーで頻繁に来るから、所有者と顔見知りだからかもしれません。
ゲルへの移動の際、サポートメンバーが、近くのゲルに訪問して道を聞いていました。「いつも行っているはずなのに道を知らないのかな?」と思いましたが、相手のゲルは遊牧の民なので、頻繁に移動するのですね。このため、今どこにいるかということを聞いていたようです。
上記の話とは別に、サポートメンバーは、行く先の初対面と思われる相手と親しげに話をしていました。これが遊牧民なんだなと思いました。いろいろ移動するので、決まった付き合いの相手というのがなくて、常に新しい人とコミュニケーションを取る必要があるということです。

ゲルについて調べると、マナーがあるらしく、男性は左側、女性は右側に座るとか、2本の柱の間を通ってはいけないとか書いてありますが、現在はこういったルールはあまり守られていないようです。特に気にする必要はありませんでした。

ここの記事は、思いつくたび追記するかもしれません。